飯田商店が「デニーズの担々麺」を監修する背景 清湯系のラーメンで有名な店が、一体なぜ?

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飯田店主は「飯田商店」のある湯河原の隣町、真鶴出身。

25歳の頃まで和食の料理人を志していたが、実家が経営する水産加工会社が倒産しかけたことで湯河原に戻らざるをえなくなる。その時に、叔父がFC(フランチャイズ)展開するラーメン店で働かせてもらったのがラーメン作りのきっかけとなって、水産加工会社の跡地を改装して2010年に「飯田商店」をオープンさせた。

……という話は、過去の取材で筆者も聞いていたのだが、なるほど、それ以前にデニーズでのバイト経験があったとは知らなかった。

担々麺
こちらが、ネットで度々バズっているデニーズの担々麺(筆者撮影)

一方、デニーズで担々麺の提供を開始したのは1988年。一時提供を休止していた時期はあったが、2016年からはレギュラーメニューとして定着している。

デニーズを運営する、セブン&アイ・フードシステムズの取締役執行役員・北田玄さんは次のように語る。

「担々麺は発売当時から人気で、ずっとレギュラー化するべきだろうと言われてきたメニューでした。そもそもラーメンをファミリーレストランで初めて提供したのがデニーズで、担々麺はその中でも人気を引っ張ってきた商品です。

その中で、飯田さんの美味しいという一言も非常に大きく、今でもトップ10には必ず入ってくる商品です」(北田さん)

セブン-イレブン「冷凍ラーメン」でも登場

そして、今年春にはコンビニのセブン-イレブンの冷凍ラーメンとしてもデニーズの担々麺が登場。デニーズは首都圏中心の出店なので、「デニーズのないエリアでも食べられるように」とコンビニコラボ商品をスタートした。

担々麺
ファミレスの大人気メニュー、ついにコンビニ商品に(筆者撮影)

担々麺は、セブン-イレブンから見ても評価の高いメニューだったという。

「ファミリーレストランで提供する場合、店舗のオペレーションを着地点に味を構築していかなければなりません。お店でやれることを現実的に落とし込みながら味づくりをしていくんです。デニーズでのアルバイト経験が生きて、そのあたりはある程度わかったうえで商品開発をしていきました。

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