一方で、デニーズさんができるだけ私のオーダーに応えてくれたのは大きかったです。スープから動物系を抜くというのはある意味勝負だと思いますし、ここにかけてくれたのはありがたかったです」(飯田商店・飯田店主)
このメニュー専用の食材をふんだんに使用し、スパイス感とナッツの食感をとにかく大事にした。通常の担々麺とは比べ物にならないぐらいの種類の食材が使われているという。口内での仕掛けにこだわり、口の中でナッツが暴れる感じにとことんこだわった。
店主のこだわりをファミレスでどのように再現するか
有名シェフのコラボメニューをスタートさせたことで、デニーズには新たな客層が訪れている。それなりに高価格帯の商品にはなるが、高いという声は出ていない。
「なかなかお店まで食べに行けないという人のために、まずはデニーズで食べていただいてから実際にお店に行ってみたいと思わせたいと思っています。
店主のこだわりをどこまで再現できるのかがポイントになってきます。そして、それをどうオペレーションに落としていくのかというところです。
このシェフ監修メニューを登場させたことによって、お店の調理のレベルも上がってきています。シェフの想いに応えようという気持ちがお店にも伝わっているんだと思います」(北田さん)
通常の担々麺を食べただけで、デニーズの本気度がシェフにも伝わるのだろう。
デニーズの担々麺は、日本中の担々麺を徹底的に分析して分類を行い、デニーズの担々麺の立ち位置を明確にしたうえで作り上げられた一杯。しかも、それをファミリーレストランのオペレーションで対応できるように仕上げていったのである。
たかがファミレスと侮るなかれ。まだまだデニーズの進化は続く。
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