竹下通りが外国人と母娘連れのワンダーランド化 カワイイ系ファッションの女子高生はどこへ?

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ランチの後に、覗いてみたい所があった。竹下通りからも近く、明治通り沿いにある「K-TOWN」という韓流グルメの店が集まるフードコートだ。しかし、「2023年4月23日を持ちまして閉店することとなりました」との貼り紙が。1年以上も前の閉店なのに、まだ貼ってある。女子高生らに人気の新大久保に客が流れてしまったのかもしれない。

閉店と言えば、ファッションから雑貨まで幅広い品ぞろえで人気があった「原宿アルタ」も2025年2月28日で営業終了となることが公表されている。

この日、覗いてみると3階のコラボレーションカフェ「BOX cafe&space」では6月30日まで「名探偵コナン」とのコラボが開催中で、「江戸川コナンのワッフルプレート」「怪盗キッドのマーベラスカレー」などフードからデザートドリンクまでさまざまなメニューが表示されていた。こうした意欲的な店舗がなくなってしまうのは残念だ。

たちの悪い客引きも

再び竹下通りに戻り、原宿駅を目指す。すると、外国人の若者が数人、客引きを行っているシーンに出くわした。関係者に話を聞くと、修学旅行生や気の弱そうな女の子の2人連れなどを狙って声を掛け、ブランド品のコピー品を売っている店に連れていってなかなか解放しないんだとか。これは明らかにイメージダウンだ。警察関係者に現場を押さえて摘発してもらい、一日も早く追放できないものだろうか。

結局、この日は最後までカワイイ系ファッションの若い女子にほとんど遭遇しなかった。一方で、店の関係者も言っていたが、外国人客は完全にコロナ前の水準に戻っているようだ。それもアジア系だけでなく、イスラム系、欧米系など多彩な顔ぶれの人々が、平日の竹下通りを闊歩しているのだ。

さらに、かつて女子高生の時に竹下通りを愛して足しげく通ったのであろう、若いお母さんと幼稚園から小学生といった女児の2人連れが、ファッションアイテムやお気に入りのスイーツ目当てにショップ巡りを楽しんでいる姿をよく見かけた。

原宿 竹下通り
(筆者撮影)

土日ともなれば通りはすれ違うのも大変な賑わいだというが、平日であっても、竹下通りはさながら外国人観光客と若い母娘たちのワンダーランドと化しているかのようだった。

山田 稔 ジャーナリスト

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やまだ みのる / Minoru Yamada

1960年生まれ。長野県出身。立命館大学卒業。日刊ゲンダイ編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会、地方関連記事を執筆。雑誌『ベストカー』に「数字の向こう側」を連載中。『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』『分煙社会のススメ。』(日本図書館協会選定図書)『驚きの日本一が「ふるさと」にあった』などの著作がある。編集工房レーヴのブログでは、最新の病状などを掲載中。最新刊は『60歳からの山と温泉』(世界書院)。

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