竹下通りが外国人と母娘連れのワンダーランド化 カワイイ系ファッションの女子高生はどこへ?
1階のあるコーナーで彼らが手にしていたのは、寿司ネタが書かれた湯呑み茶碗や浮世絵が描かれた扇子、若狭塗の箸だった。寿司ネタの名前入り湯呑み茶碗は300円。彼らにしてみれば、円安メリットもあってそれこそ爆買いしても痛くもかゆくもないだろう。
ちなみにダイソーは店内撮影OKとなっている。撮った写真をSNSにアップして仲間らに広めてもらおうという狙いだ。なかなか賢明である。
竹下通りを象徴するものの一つに、あの甘い匂いが鼻をつくクレープがある。コロナ禍で老舗のクレープ店は閉鎖したが、「SWEET BOX」は健在で、多くの客が思い思いの品を注文していた。
カワイイ系ファッション女子を見かけない!?
歩いていて気付いたのだが、いわゆるカワイイ系ファッションの少女たちの姿がほとんど見られない。平日の昼ということもあるのだろうが、存在感を放っているのは外国人客と30歳前後のママと幼稚園から小学生ぐらいの女の子の母娘連れ。うーん、外国人が6割、母娘が2割といったところだろうか。
ある一角で、母娘集団が長蛇の列をつくっていった。先頭の方に向かい、「Sweet XO Good Grief」という店の入口近くで30代前半アジア系とおぼしきお母さんに声を掛けてみた。
「Where are you from?」「What brought you to this shop?」
すると、きょとんとした顔。あれ? 違ったか……。「どちらからいらしたのですか」と聞き直すと、小さく笑いながら「東京です」。
思い込みは恐ろしい。勝手にアジア系と思い込んでいただけだった。あらためて「何が目的でこんなに並んでいるんですか」と尋ねると、「哺乳瓶ソーダが人気になっているので、娘がどうしても飲みたいというものですから」とのことだった。
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