「niko and ...」カフェ事業が"実は絶好調"のワケ 細やかなサービスで差別化、アパレルへの好影響も

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まず、ニコアンドコーヒーの特徴は、提供メニューのこだわりだ。

株式会社アダストリア・増田太一氏
「ニコアンドコーヒー」統括責任者であるアダストリア・増田太一氏(撮影:梅谷秀司)

コーヒーは、チェーンカフェとしては珍しく、100%スペシャルティコーヒーを使用。福岡にあるスペシャルティコーヒーの有名店・ハニー珈琲から仕入れている。

フードでは、さまざまな具が挟まった「ニコパン」がヒット商品として人気を博している。増田氏は次のように語る。

「他のチェーンカフェと違うのは、ドリンクもフードもスタッフがその場で調理していること。ニコアンドコーヒーは、そこで差別化しています。他のチェーンカフェと同じことだけをしていたらダメだと思っていますから」(増田氏)

また、商品だけでなく、サービスにも工夫を凝らす。コーヒーを頼んだ人は、その日に限り、同じ商品を半額で頼めるサービスも展開している。

ドリンクに限らず、フードメニューでも手厚いサービスが展開されている。例えば、看板メニューのニコパンは、切り方を二等分か三等分か、選ぶことができる。食べる人のニーズに合わせるためだ。

ニコパン¥・ホットドッグプレーン
タマゴサラダ(税込み310円)や、ホットドッグプレーン(税込み640円)などが人気だ(写真:株式会社アダストリア)

「複数人でいらっしゃるお客様から、シェアしたいという要望があり、導入しました。もともとある店舗のスタッフが行っていたことを、全店舗に広げたんです。

スタッフに負担になりすぎないようにもしないといけないので、その辺りはせめぎ合いですね(笑)。いずれにせよ、他社さんから見ればかなり非効率なことをしているのは間違いないですね」(増田氏)

内装にもこだわる&本業とのシナジーも

メニューの一方で、内装にもこだわっている。

例えば、二子玉川ライズ店。若いファミリー層、子連れ客が多いことを反映し、内装を他の店舗とは変えている。

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