老朽化する「街の図書館」を町民主導で素敵空間に 東京・瑞穂町 テラスで日光浴、おしゃべりもOK

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瑞穂町図書館
靴を脱いでくつろぐことができる、子ども向けのコーナー(写真撮影:片山 貴博)
瑞穂町図書館
ボックスブースでは、落ち着いて飲食、勉強、打ち合わせも可能です(写真撮影:片山 貴博)
大瀧詠一 レコード
瑞穂町にゆかりのある大瀧詠一さんが発表されたレコードを集めたコーナー(写真撮影:片山 貴博)

そこでは新聞を広げてくつろぐ人や、仕事や勉強に夢中になる人、黙々と本を読む人などと、思いおもいの時間を過ごす風景が広がります。なかには開館と同時に来館し、一日中図書館に浸る人も。

まるで自分の家のリビングでくつろぐかのような雰囲気です。とはいえ、お互いにやりたいこと、求める空気感など、相手を尊重し合いながら秩序を保っています。

瑞穂町図書館
晴れた日は2階のテラスも利用できます。日光浴をしながらコーヒーを飲み、読書をすることができるなんて、なんて最高なのでしょう(画像提供:瑞穂町図書館)

「ここは誰もがいてよい場所。なので、私たちからは”こうしろ”、”ああしろ”と強制はしません。ですが、例えば”今あそこには誰々がいて、こんなこと気にしているみたいよ”と促しはします。自発的に相手のことを考えてもらうために、そっとサポートをするイメージです」と、司書の西村優子さんは話します。

新しくするのではなく、今ある施設の魅力を活かす

「実はこの図書館は、私と生まれ年が同じなんです」

瑞穂町生まれの前館長・町田陽生さんはそう話を切り出します(取材当時は館長)。

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