「人生いろいろ」価値ある出来事を見抜ける方法 嫌な出来事を好機に変えて人生を好転させる

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これは、わらやお屋敷というメタファーを使って、ささやかな出来事がきっかけとなって、思わぬ未来へとつながっていくことがあるということを教えてくれる話だと解釈しています。では、実際に起きたつながりを見ていくことで、どのようないいことがあるのでしょうか。

●価値のある出来事を見抜く「目利き力」がつく

「わらしべ長者」の主人公の旅のはじまりは、「1本のわらを拾う」ことでした。道端に落ちている1本のわらなんて、ゴミみたいなものです。拾ったときには、「ただのわら」にしか見えなくて当然でしょう。でも、最後にお屋敷までつながると、1本のわらが、最初に大事なきっかけを作ってくれていたのだということがわかり、「あれは、ただのわらではなく、黄金のわらだったのか!」と見方が変わります。つながった先を見ることで、「1本のわら」に潜んでいた価値がはじめて見えてくるのです。

ノートの振り返りで細かいつながりが見えてくる

ノートの振り返りでは、出来事がどうつながったかを追いかけていきます。それにより、以前は見えていなかった、出来事に潜んでいた価値・可能性を自分で学習し、目利き力を鍛えていきます。価値には、経済的な価値だけでなく、人との出会いという価値、新たな学びを得た価値、自分の可能性が開花したという価値など、さまざまなものがあります。

ノートの中でつながりを見つけ、目利き力を鍛えていきましょう。

●細かいつながりが見えて感謝の気持ちがあふれる
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「わらしべ長者」の主人公のように、なんてことない些細な出来事が、その後つながって、自分の人生を大きく変えていっているということは、実際に私たちの人生にも起きています。当たり前ですが、ノートを書いていなくても、起きています。でも、多くの人は「お屋敷をくれた」といったインパクトが大きい出来事は記憶に残っていても、最初のきっかけが「1本のわら」だったことや、そのわらをみかんに換えてくれた人がいたことを忘れてしまいます。いつしか、自分の努力や苦労だけが記憶に残って、すべて自分のおかげだと思ってしまうこともあるでしょう。

ノートを見返すと、最初の「1本のわら」までたどり着けて、それを忘れずにいられます。密かに助けになってくれていた思わぬ人物がいたり、苦しいトラブルが人生を大きく変えるきっかけになっていたり、細かいつながりや複雑なつながりが見えてきて、壮大なつながりによって自分の人生が作られているのを目撃することができます。これは、じわじわと感謝の気持ちがあふれる感動体験になるでしょう。

山田 智恵 株式会社ダイジョーブ代表取締役

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やまだ ともえ / Tomoe Yamada

1977年に東京で生まれ、慶応義塾大学法学部・慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)を卒業。父親が経営する会社に入社するも、2009年にリーマンショックの煽りを受けて、民事再生を申請。創業者である父と家族全員が会社を去ることとなり、一家全員無職になる。人生に絶望するも、2010年からノートを使った振り返りをはじめ、そこから人生が好転。転職した一部上場企業ではソーシャルメディア事業部部長として活躍し、外資系ベンチャー企業の役員を同時に務める。2016年に株式会社ダイジョーブを起業。

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