ナンバープレートの取り付け位置は、2021年に角度などが細かく規定された。そのためトナーレでは、進行方向から見て垂直面に近くなるよう、専用の台座を設けている。それでもオフセットを維持しているところに、ビジュアルへのこだわりが感じられる。
ところがジュニアでは、現地の広報写真を見る限り、アルファとしては久々にフロント中央に取り付けられるようだ。これによってアルファらしさが薄れたりしないか、気になっている。
ちなみに車名のトナーレ(Tonale)は、イタリア北部にある峠の名前に由来している。ミラノと同じく地名でありながら政府から文句がなかったのは、ジュニアがポーランド製なのに対し、こちらはイタリア製だからのようだ。
ジュニアとトナーレ、インテリアは似ている
エクステリアでは対照的なアプローチとなったジュニアとトナーレだが、インテリアは似ている。
ジュニアのニュースリリースによると、インテリアはドライバー志向で、10.25インチTFTスクリーンを内蔵した「テレスコープ(望遠鏡)」スタイルのメーター、ドライバー側にチルトした10.25インチのタッチ式センターディスプレイ、高性能アルファを象徴する「クアドリフォリオ (四つ葉のクローバー)」のエアコンルーバーなどが特徴と書いている。
一方のトナーレも、テレスコープスタイルのメーター、ドライバー側にチルトしたセンターの10.25インチのタッチ式センターディスプレイなどが共通で、インパネ両端の丸いエアコンルーバーはクアドリフォリオではなく普通の丸型になることや、メーターのスクリーンが12.3インチになることが違う。
インパネ断面の形状は違っていて、ジュニアは1970〜1980年代の大衆車「アルファスッド」のように、上端が手前にせり出した形状。トナーレは2段になっていて、間に魚の鱗を思わせる模様が入ったシルバーのパネルが入る。こちらはレースでも活躍した1960〜1970年代の「ジュリアクーペ」を思わせるものだ。
ジュニアでは、サベルト製のスポーツシートを奢られていることにも目が行く。サイドサポートは大きく張り出しており、赤のステッチを含めて、かなりスポーティな装いだ。
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