車界隈がザワついた「アルファロメオ」のデザイン 新型ジュニア登場で「トナーレを再評価」する訳

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コーダトロンカを取り入れたとするジュニアのテールエンド(写真:Stellantis)
コーダトロンカを取り入れたとするジュニアのテールエンド(写真:Stellantis)

つまりアルファは、「大胆で刺激的なデザインを目指した」ということになる。盾型グリルやコーダトロンカなどの伝統的なディテールを取り入れてはいるものの、グリルの中にロゴマークの絵柄を展開したり、リアエンドの縁にコンビランプを仕込んだり、これまでとはまったく違うディテールに挑戦している。

過去にも賛否を巻き起こしてきたアルファ

アルファのデザインが賛否両論だったことは、過去にもある。1962年に発表された初代ジュリアのセダンは、「醜いジュリア」というあだ名がついたほどだし、1989年にデビューしたスポーツカーの「SZ」は、強烈なフォルムから「イル・モストロ(怪物)」と呼ばれた。

SZはザガートがスタイリングを手掛けたスペシャルモデルだった(写真:Stellantis)
SZはザガートがスタイリングを手掛けたスペシャルモデルだった(写真:Stellantis)

それでもジュニアに違和感を抱く人が多いのは、最近のアルファのエクステリアデザインが、過去の名車のエッセンスを上手に現代化した、まとまりのある姿だったことも大きいのではないかと思っている。

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