NHKが手掛けている「国際共同制作」の最新事情 知られていない日本固有の物語を世界に届ける
国際共同制作番組ができるまで
NHKの国際共同制作番組は、基本的にはそれぞれの制作現場が主体となっています。「これは共同制作に資する企画である」と考えた時点で、展開センターの国際・大型企画グループ内にある私たち事務局が、制作現場を支援するかたちで国際共同制作の実現に向けた道筋と方策を考えていく、という仕組みになっています。
国際共同制作には大きく2つの種類があり、NHK企画を海外に展開していく場合と、逆に海外の放送局や制作会社が立ち上げた企画に、NHKとして参加する場合があります。今、私たちが力を入れていきたいと思っているのは前者のほうです。その進め方としては、まず制作現場のプロデューサーやディレクターと一緒に、この企画をどのように海外の放送局や制作会社に向けてプレゼンテーションすべきかという話し合いから始まります。
海外の視聴者は、当然ながら日本の視聴者とは関心も志向も異なりますので、対象となる国や地域の人たちの好奇心を満たし、心を揺さぶるストーリーや語り口は一体どのようなものなのか、といった話し合いを重ね、NHKの内部向けに書いた提案を一度分解して、新たに英語の企画書を起こしていきます。
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