スマホから「子どもの目を守る」ための簡単なコツ 大切なのは親が"主導権"をガッチリと握ること

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では画面の明るさは、どうするのが目にとってよいでしょうか? いちばんいいのは周囲の明るさに合わせることです。部屋が薄暗いのに画面が明るい場合も、逆に部屋が明るいのに画面が暗い場合も、目は疲れやすくなります。明るさを自動で調整する設定がありますから、それを利用するのがいいでしょう。

画面のコントラストについては、あまり強くするのはおすすめしません。短時間であれば見やすく感じるかもしれませんが、時間が経つにつれて目には疲労が蓄積します。

また、「iOS17」「iPadOS17」以降のOS(スマホ向け基本ソフト)を搭載したiPhone、iPadでは、「画面との距離」という設定を使えます。

これは、画面と顔の距離が30センチ未満の状態で使用を続けていると、「iPhoneが近すぎる可能性があります」という警告が画面いっぱいに表示されて、使えない状態にしてしまう機能です。画面を30センチ以上に離して「続ける」をタップすると利用を再開できます。

設定の仕方は簡単で、「設定」→「スクリーンタイム」→「画面との距離」でオンにするだけ。自分では30センチの感覚がよくわからないですし、無意識に近づいていることが多いでしょうから、こうしたテクノロジーの力でフォローしてくれる機能は非常に便利ですよね。

スマホを利用中にいきなり警告が出て画面が見られなくなると、最初はうっとうしく感じるかもしれません。でも、そのくらい強制的な仕組みがないと、子どもでなくとも画面との距離を保つのは難しいはずです。イライラせず、「自分の目を守ってくれている」と思って使ってみてください。

全身の不調を招く「ストレートネック」の危険性

俯いてスマホの画面を覗き込む姿勢を続けていると、猫背、巻き肩、ストレートネックが悪化していきます。背中が丸まって首が前に突き出た状態ですから、見た目にもとてもカッコ悪いですし、もちろん目にも健康にもよくありません。

人間の頭部は体重の10%程度といわれています。体重が40キログラムの人であれば、頭は4キログラム、体重60キログラムなら頭は6キログラムという具合です。子どもも同じで、30キログラムの子だったら3キログラムの頭部を全身で支えているわけですね。

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