スマホから「子どもの目を守る」ための簡単なコツ 大切なのは親が"主導権"をガッチリと握ること

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ある調査では、目とスマホの距離は平均で約20センチとされていました(野原尚美、他:携帯電話・スマートフォン使用時および書籍読書時における視距離の比較検討.あたらしい眼科:32:163-166、2015.)。これでは明らかに近すぎです。スマホを見るときは、意識的に30センチ以上の距離を保ってください。いまいち感覚がわからないかもしれませんが、たとえばA4用紙の縦の長さがだいたい30センチです。

大人でも無意識に画面に近づいて見ているのですから、腕が短く、目の健康にも無自覚な子どもはなおさら危険です。特に親が子どもにスマホを渡して見せているときは、子どもを見張っていられない状況であることも多いでしょうから、注意することもできません。これではスマホアイまっしぐらです。

ソファやベッドに寝転がってスマホを見るのは最悪です。寝ながらのスマホは、座っているときよりもさらにスマホと目の距離が近くなります。しかも、スマホに近い側の目ばかりを使うことになり、負担が偏ります。横になっていると体は楽かもしれませんが、目はめちゃくちゃしんどいわけです。

使っていないほうの目は刺激が入らず、左右の目に視力差が生じる原因にもなります。夜、布団のなかでの使用となれば、睡眠の質の観点からも好ましくありません。

スマホの設定を活用して子どもの目を守ろう

そうはいっても、画面に集中していると、なかなか距離をキープするのが難しいものです。そこでおすすめしたいのが、スマホの画面設定を変えること。ポイントは文字の大きさと明るさです。

文字の表示はできるだけ大きく設定しておきましょう。小さい文字を読もうとすると、いつ間にかグッと画面に近づいてしまうことがあります。なので文字サイズを大きくしておくだけでも、そのリスクを軽減できます。

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