糖質抑えて美味「エノキの焼きそば風」簡単レシピ 麺を使わないで、細長い繊維感をうまく生かす

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フライパンに豚バラ肉を入れ、中火にかけます。常温から加熱をはじめることで、豚バラ肉をバラバラにほぐしながら炒めることができます。

フライパンで炒めた豚
26cmのフッ素樹脂加工のフライパンを使用しています

フライパンの温度が上がったらもやしとエノキタケを入れます。

もやしとエノキを投入
もやしとエノキタケを入れることでフライパンの温度が下がります

広げるようにして水分を飛ばしていきます。炒め物は水分のコントロールが鍵です。炒め物を水っぽくしないためには2つの方法があります。1つめは加熱を最小限に抑えて野菜からの水分溶出を抑えるアプローチ、2つめは加熱によって水分を飛ばしていくアプローチで、今回のレシピは後者の方法をとっています。

焦げない限り、炒めすぎの心配はないのでじっくりと炒めてください。

豚肉の焦げ目がおいしさになります

ある程度エノキタケに焦げ目がついてきたタイミングでウスターソースと砂糖を加えます。ウスターソースがない場合は中濃ソースを加えてもいいでしょう。その場合は砂糖を省きます。

ウスターソースと砂糖を投入
ソースの香りを出すように加熱していきます

ウスターソースの塩分が入ることで、エノキタケともやしからさらに水分が出てきます。それを飛ばすようにさらに加熱を進めますが、あまり混ぜすぎないようにしましょう。全体にソースが絡んだら、底に焼き目をつけます。

焼き目をつける
炒め物は混ぜすぎるとフライパンの温度が下がり、水っぽくなります

底に焦げ目がついたら皿をかぶせてフライパンごとひっくり返します。

フライパンに皿をかぶせる
餃子を焼くときと要領は同じです

出来上がり。焼きそばの麺を使っていませんが、味わいとしては焼きそばのようです。

出来上がったエノキの焼きそば風
焼きそばのような焦げ目がつきました

キノコを料理する時は水分をどのくらい飛ばすかで方向性が分岐しますが、焦げ目をつけるとエビやカニを焼いた時のような香ばしさが出ます。あまり炭水化物をとりたくない、というときのランチにいかがでしょうか。

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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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