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「死にいたる事も」意外と知らない歯周病の"怖さ" なぜ歯周病菌は普通の歯磨きでは死なないのか

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  • 伊東 材祐 訪問歯科医師・医療法人理事長
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しかも、恐ろしいことに、歯周病は自覚症状なく進んでいきます。

そして、気づいたときにはすでに歯茎の腫れや痛みを繰り返し、やがて歯が抜けそうになり、ここでようやく歯周病を自覚する人も多いのです。

この自覚なく進行するというのが歯周病の恐ろしさなのですが、歯周病の進行は、歯周ポケットだけにとどまらず、体全体に悪影響を及します。その影響は最悪、死に至ることすらあります。

大げさに聞こえるかもしれません。でも、これが歯周病の真実です。

だからこそ、しっかりと対処していきましょう。

ちなみに、長い間、歯科医をしていた経験上「これまで虫歯なんてなったことがないの」と歯に自信を持っている人ほど、年を重ねたときに歯周病が進行しやすいように感じます。

ですから、歯に自信がある人でも油断をしないでください。

虫歯菌と同様、歯周病菌をゼロにすることはできません。つまり、現在、歯周病の症状が出ていない人でも、間違いなく歯周病菌のキャリアにはなっています。なにしろ歯周病は、世界でもっとも蔓延している病気としてギネスブックにも載っているくらいです。

そこで、今一度気を引き締めて、歯周病に対処していきましょう。

歯周病菌の住まい探し

本当は怖いのに、その正体を知らない人が多い歯周病。この病気の怖さは、どのように歯周病が進行していくかでわかっていただけます。

歯周病菌も虫歯菌と同様、生まれたときは口の中に存在せず、両親などから感染していくのですが、幼い頃から活発に働く虫歯菌と違い、歯周病菌は16歳くらいから、急激に増えるといわれています。また、歯周病菌は舌に集まりやすく、そこから歯に定着するというルートをたどると考えられています。

舌を経由し、歯へと定着する歯周病菌ですが、このときの定住先がプラークです。プラークの外では、歯周病菌はさほど活動しません。しかし、いざプラークの中に入り込むと、その数をどんどん増やし、人体に悪影響をもたらす活動を開始します。

なぜ、歯周病菌はプラークの中で活発になるのか。それは、歯周病菌が嫌気性という特徴を持つ菌だからです。

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