「運が悪い」と思う人が簡単に運気を上げるコツ 脳は簡単に自分の言葉やアクションに騙される
この実験の場合、グループAは「ラッキーボールを持っている」と思い込むことで、グループBよりも、緊張などのネガティブな影響が軽減されるという心理学的な影響によりカップイン率が上がったと考えられています。
自分に暗示をかけて、脳を騙す
「プラセボ効果」をご存じでしょうか。「プラセボ」は、「偽薬」を意味します。
効果のある成分を含んでいない偽の薬を飲んだ患者が、本物の薬を飲んでいると思い込み、実際に症状が改善するケースがあります。
これをプラセボ効果と言い、ハーバード大学医学部のヘンリー・K・ビーチャーの研究[2]に端を発する有名な現象です。
さらにプラセボ効果は、実際に薬を飲んだときにも影響し、その効能を信じている患者が飲むと、よりよい結果が出るという研究もあるのです。
たとえば、胃が痛いときに、単なる栄養剤でも、胃薬だと信じて飲めば、胃痛が治るということ。
もちろん、よくないことを信じても悪い結果しか出ないので、対象は「すべて」ではなく、その度合も「絶対」ではありませんが、よいと信じて取り組むと、よい結果が得られる確率が上がるのです。
ちなみに、プラセボ効果の反対で、薬の効果などを疑っていると、効果が減ってしまう「ノーシーボ効果」という現象まであります(ウォルター・P・ケネディーの研究[3]によって世に出た概念です)。
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