医師が指摘「悩みから解放されにくい人」3つの特徴 不安、イライラ…日々のストレスが認知症を生む

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ストレスをどう捉えるかによっても、体への反応が変わってきます。ストレスは、個人が自分の対処能力を上回る周囲からの要求を評価したとき、その状況を自分にとっての脅威と見なした結果起こります。ストレスと認識したとき、心拍効率が低下し、ホルモン反応が亢進し、否定的な感情が生まれ、認知パフォーマンスが低下します。

それに対して、自分にはその困難な環境での要求を満たす十分な資源があると認識しているとき、ストレスではなくチャレンジとなります。チャレンジであると考えたときは、心拍効率が上昇し、成長に関連するホルモンが反応し、逆に認知パフォーマンスが上昇します。

「ストレスはよいもの」という考えを持つ人は、ストレスの根底にある目標や要求を達成するのに役立つ行動を取るようになり、よりよい結果や関係性を生み出すようになります。このマインドセットを持つことで、コルチゾールなどのストレスホルモンに過剰に反応しにくくなります。

マインドセットは変えることができる

自分の内部に起こっている感情はマインドセットの結果起こるということ、そしてマインドセットを変えることができれば、感情やそれにともなう体の反応を変えられるということをまず認識してほしいと思います。

迷ったときにポジティブなフィードバックを受けられるようなコーチやカウンセラーをつけるか、常にポジティブな考え方をする人の近くにいる環境を整えることによって、今までの自分が無意識に持っていたストレスに対する考え方を変え、体の反応を変えていくことができます。

ストレスを受けやすいと感じている人は、自分が嫌だなと感じることや怒りを感じることは、「この状態を克服することが、自分にとっていい結果をもたらすサイン」だと肯定的に捉えるようにしてください。

日常の悩みから解放されるために考えるべき2つ目の点は、「思考の執着のクセ」です。悲観的な思考は、今からどんどん悪くなっていくのではないかという思考とともに、その思考をいつも考えてしまう、いつも気がついたら浮かんでしまうという執着が多くなります。

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