東大合格を目標としたのは、中高一貫校である江戸川学園取手中学校への入学後。中学から高校にかけての6年間、両親に厳しく育てられる環境で勉強に打ち込んできた。
しかし、努力は実らず、初めての東大受験は「不合格」に終わった。自分より、結果を聞いた両親が「すごくガッカリして、リビングの空気が重かった」と振り返る。
併願の防衛医科大には合格したが、喜べなかった理由
東大受験ともなると、早稲田大学や慶應義塾大学といった名門私立の“滑り止め”を受けなかったのかは気になる。
しかし、当時は「受かるし、いいっしょ!」との余裕から「受験しなかった」という。
それでも、公立の併願では防衛医科大学校に合格した。
ただ「親に縛られる生活を続けてきて、今度は国に縛られるのはちょっと……」との理由で浪人を決意。幼少期から、両親に厳しく育てられてきた雲丹ならではの選択肢だ。
1浪時代は1日のうち「12時間ほど」勉強。
合格まで「休みが1週間あったかなかったか」と振り返る1年を経て、無事に東大理科二類に合格した。
東大では、1〜2年生の成績を加味して、3年生以降の所属学部を学生自身が選択できる“進学振り分け制度”がある。
3年生で雲丹が選択したのは、理学部生物学科。
当初は「iPS細胞のような、人体の研究」に興味があったため「医学部」も視野に入れていたが、成績からして「ムリ」と判断。
せめて「動物の研究を」として、進んだ学部ではカエル、ネズミなどを相手に「遺伝子工学」を学んだ。
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