著名企業の創業者3人「飯田兄弟」何がスゴいのか それぞれセコム、オーケー、天狗を始めた

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4月2日に逝去したオーケー創業者の飯田勧氏(撮影:風間 仁一郎)

「難兄難弟(なんけいなんてい)」なる言葉がある。兄弟がともに優れていて甲乙つけがたいという意味だが、兄弟揃って経営トップとして活躍した事例はそれほど多くない。

経済界でよく知られている「難兄難弟」としては、河島喜好氏(ホンダ)と河島博氏(ヤマハ、ダイエー)の河島兄弟や、「産業界の勝俣三兄弟」と呼ばれた勝俣恒久氏(東京電力)、勝俣孝雄氏(九州石油=現ENEOS)、勝俣宣夫氏(丸紅)がいる。

兄弟3人が起業家「飯田兄弟」

さらに、兄弟それぞれが一代で大きな成功を遂げた「起業家兄弟」となれば稀有な存在だ。それを象徴するのが、警備保障業界最大手セコムの飯田亮氏(五男)、首都圏1都3県に152店舗を展開するスーパー「オーケー」を創業した飯田勧氏(三男)、居酒屋チェーンの走りとなった「天狗」などを運営する「テンアライド」の飯田保氏(次男)といった創業者が顔を並べる「飯田兄弟」である。

各氏とも独自のビジネスモデルを構築したイノベーターだった。家業の酒問屋「岡永」(東京・日本橋)を承継した長男の飯田博氏も、全国約120社の蔵元が丹精こめて造った良質の日本酒を、全国1500店あまりの酒販店を通して流通させるボランタリー組織「日本名門酒会」を発足した。

難兄難弟な飯田兄弟も相次いでこの世を去った。この2023年1月7日に亡くなった飯田亮氏の後を追うようにして2024年4月2日、飯田勧氏(享年96歳)が逝去した。

勧氏は1928年3月23日に実家の日本橋で生まれた。1945年に戦前のエリート軍人を育成する海軍兵学校を卒業したものの、終戦を迎え行き場を失っていた。そこで、家業の岡永商店(現岡永)に入社する。

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