ずんだ、佐藤の会…「羽生PA・佐野SA」の地域性 リニューアル続く「東北道・圏央道のSAPA」前編

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羽生PA(下り)に入るずんだ茶寮カフェ(筆者撮影)
羽生PA(下り)に入るずんだ茶寮cafe(筆者撮影)

仙台の銘菓「萩の月」のメーカーとして知られる菓匠三全の「ずんだ(枝豆をつぶした餡)」スイーツ専門店だ。羽生PAには“東北への入口”という位置づけがあり、仙台銘菓の店舗がここにあるのも、それに合わせた展開との説明であった。

ここでは、新商品である期間限定の「ふわふわずんだスープ」を試食。ずんだ味のスープをふわふわの冷たい泡が覆い、仙台麩とパセリをトッピングした、ちょっと不思議な食感の飲み物であった。

フードコートには、「ゴーゴーカレー」やロイヤルのちゃんぽん店チェーンである「神様ちゃんぽん」など、他のSA/PAやショッピングモールでよく見る店舗のほか、うどんが生活に根づいている埼玉県らしく、地元の小麦を使ったうどん店なども入り、選択肢は多い。

羽生PA(下り)のフードコートに入る飲食店舗(筆者撮影)
羽生PA(下り)のフードコートに入る飲食店舗(筆者撮影)

施設内で、「サービスエリアで3万円使いきるまで帰れません」というポスターを目にした。これは、パサール7カ所が共同で、YouTuberの「デカキン Dekakin」さんとコラボした動画企画のものだ。

後日、YouTubeを覗いてみると、彼とスタッフの3人でパサールをまわりながら、次々とグルメと買い物を楽しむ様子を見ることができた。フォロワーが多いYouTuberを使ってPRする戦略が、こうしたSA/PAでも行われていることに、改めて集客への期待の大きさを感じた。

「ドラマチックエリア」の1つ、佐野SA

続いて訪れたのが、利根川と渡良瀬川をわたり、栃木県に入って最初に登場する休憩施設である佐野SAである。

佐野SA(下り)の外観(筆者撮影)
佐野SA(下り)の外観(筆者撮影)

ちなみに東北道は、岩槻ICを過ぎたあたりから佐野SAの少し手前の佐野藤岡ICまでが、最高時速120kmで走行できる区間となっている。それに呼応するかのように、佐野SAあたりから関東平野が途切れ、高速道路の両側に山が迫ってくる。

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