川勝氏だけじゃない「失言を繰り返す人」3つの特徴 上昇志向が強い人、自己肯定感が高い人も要注意

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

あらためて川勝知事の言動をチェックしていくと、多くのビジネスパーソンに当てはまるかもしれない、失言に至る“3つの意外な落とし穴”が浮かび上がってきます。

周囲との関係性を客観視する習慣

1つ目の意外な落とし穴は、周囲との関係性を客観視する習慣

周囲との関係性を客観視できる人は、「自分は他人と比べて何ができるのか、どんな立ち位置でどんな言動をするべきか」などを考える傾向があります。

それ自体は人間関係を円満に保つうえでよいことなのですが、問題は周囲の人々との関係性に上下、優劣、勝敗などを持ち込んでしまいがちなこと。「自分の立場や影響力は彼より上か下か」「このグループではどれくらい優れているか」「自分はあの人より稼げているか」などと考えるほか、しばしば特定の人を敵とみなして攻撃的になってしまうときがあります。

これを川勝知事の発言に置き換えると、「県庁の職員は農家や製造業の人と比べたら、頭脳・知性の面では勝っているからそこを磨いてほしい」という思考回路だったのでしょう。しかし、そのような勝敗づけは必ずしも正しいとは限らないうえに、不必要な軋轢を生んでしまうだけ。勝手に比べられて「上下の“下”、優劣の“劣”、勝敗の“敗”」におとしめられた人が不快な気持ちになるのは当然であり、心の中で思うことですらやめたほうがいい考え方です。

とりわけ自分の客観性や分析力に話術が追いついていない人は要注意。言いたいことのニュアンスが伝わらずに誤解を招き、相手から失言する人というレッテルを貼られかねません。

実際、川勝知事は「新規県庁の職員として入庁された方々への歓迎の言葉が、また、励ましの言葉がこんなことになったというか、何か問題発言があったかのごとき状況になって本当に驚いています」と語っていました。

普段から周囲との関係性を客観視していても、それがマウントを取るような思考回路につながってしまうと、このような他人事にしか聞こえないような釈明をして火に油を注いでしまうケースがよくあります。ある意味、正直な人とも言えますが、特に社会的な地位の高い人ほど「そんなつもりはなかった」では許してもらえず、立場を追われてしまうでしょう。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事