川勝知事「知性の高い」発言がマズいこれ程の理由 「上から目線」「臆測による対比」あとひとつは?
静岡県の川勝平太知事が「職業差別」ととられる発言を行って、あらゆる方向から非難されている。問題視されているのは、農業や畜産業などと対比させて、県庁職員を「知性の高い」存在と評した発言だ。川勝知事は、すぐさま辞意表明したものの、発言そのものは不適切ではないとの認識を示し、いまなお沈静化はしていない。
ネットメディア編集者として、これまで数々の「炎上」を見てきた筆者からすると、失言は起きるべくして起きたものだと考える。というのも、川勝知事はこれまでも問題視される発言を度々行ってきて、ときには撤回・謝罪したこともあったためだ。
しかし今回の発言を見るかぎり、その反省は生かされなかったと言えるだろう。「知性の高い」発言は、なにがマズかったのか。過去に問題視された川勝知事の発言を振り返りながら、3つの観点で考えてみたい。
以前から繰り返していた「物議を醸す発言」
話題の発言は2024年4月1日、新入県庁職員向けの訓示で行われた。
川勝知事は、県庁はシンクタンクであると表現しながら、「毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりだとか、あるいはモノを作ったりだとかと違ってですね、基本的に皆様方は頭脳、知性の高い人たちです。ですから、それを磨く必要がありますね」と発言。これが職業差別ではないかと批判の的となった。
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