川勝知事「知性の高い」発言がマズいこれ程の理由 「上から目線」「臆測による対比」あとひとつは?

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対応に注目が集まるなか、翌日夕方に川勝知事が、報道陣の取材に応じた。

しかしながら「問題発言があったかのごとき状況となって、本当に驚いている」「不愉快な思いをされたということであれば、誠に申し訳ない」「不適切ではない」などとして、発言内容が職業差別だとは考えていない認識を強調。そして唐突に、6月の県議会での辞任を表明した。

川勝知事の写真
公式の訓示の様子/出所:「ふじのくにメディアチャンネル(静岡県庁公式)」YouTubeより

川勝知事の電撃辞任表明を受けて、SNS上では「擁護する余地がない」「特権意識が露骨すぎる」「まったく反省していない」などと非難がこだましている。なかには「辞任が遅すぎる」といった声もある。

確かに川勝知事は、以前から物議を醸す発言を繰り返していた。それらを振り返りながら、今回の発言と重ね合わせてみると、共通する「3つの問題点」があることに気づいた。

【問題点1】にじみ出る「上から目線」
【問題点2】根拠のない「臆測による対比」
【問題点3】自説にとらわれ、世論を認識できていない

順に解説していこう。

「上から目線」はなぜ良くないのか

【問題点1】にじみ出る「上から目線」

今回の発言からは、県民より県庁職員を上位に置いているような印象を受ける。

また「訓示」という性質から、新入職員より自身の立場が上であるという構図もあり、川勝知事を頂点に置いた「静岡県の権力ピラミッド」のような印象を覚えてしまう。

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