「高校生活のブランクで、勉強に取り組める体力が中学時代に比べて落ちていました。高校をやめる直前に受けたZ会のセンター試験型の模試では478/900点だったのが、600点台後半までは上がったのですが、机に向かっている時間の割には頭に入っていないと思いました。本気を出せば、1年あれば受かると思っていましたが、大学受験を舐めていました」
この年、彼女は初めて京都大学経済学部を受験しますが、全然手が出ずに落ちてしまいます。北九州予備校で2浪を決断することに、ためらいはなかったそうです。
「20年生きてきた中で、もっとも人生を懸けたことだから、何年かかってもこれをやり切ったと思える自分になりたかった」と語る彼女は、この年になると高校時代のブランクを取り戻し、センター試験でも790/900点の高得点を記録。センター試験利用入試で、早稲田大学に合格します。
「私が行った予備校には多浪生がとても多かったので、孤独感を抱かなかったのがありがたかったですね。勉強面では同じカリキュラムを2周したために理解も深まり、成績も上がってきました。現役の模試はE判定ばかりでしたが、この年はD〜Cが出るようになりました」
2次試験のころには上振れがでれば受かるかもしれない状態にはなったそうですが、残念ながらこの年も合格最低点から20点足りずに落ちてしまいます。しかし、彼女はこの不合格を前向きに捉えていました。
3浪で精神面が限界を迎える
「納得の不合格でした。2次試験の場で、たまたま合格できても、大学で苦労するだろうなと実感したんです。完璧主義なので、京都大学に受かって、恥ずかしくないと思えるくらいまで学力をあげたい、ここからもう1回頑張って、安全圏で合格しようと思えたんです。そう思えるくらいには勉強が好きだったので、そのためのさらなる1年は惜しくありませんでした」
こうして3浪に突入した竹末さんでしたが、この年の彼女の精神面はもう限界を迎えていました。
「現役生と3歳の年齢差がついてしまうことに悩んでいました。大学に入っても馴染めなかったらどうしようと思い悩みました。私はとても太っているからダメだと思い、無理なダイエットをして体重を15キロ落としました」
一方で、3周目に入った北九州予備校のカリキュラムは「授業のリズムに従い、脳の機能を維持していくため」真面目にこなし、成績もいい状態をキープしました。
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