「自分にとっては簡単な内容でも、予習と授業に出ることだけはきっちりやり続けていました。この年はもう復習しなくても理解できることが多くなっていたので、京大に特化して対策しました。すごく楽しかったのが、予備校の同じクラスにいた京大・阪大志望生と論述問題の交換ノートをやっていたことですね。勉強の調子はいちばんいい年でした」
模試ではついに京大でA判定が出るほど順調だった勉強面。受験勉強する中で日本史や倫理政経の勉強がしっくりくるという自身の適性を見出せたことから、経済学部から法学部に志望を変え、自信を持って京都大学に出願しました。
「この年はとにかく前のめり(の姿勢)でした。試験会場に関しても出入りしやすい、いちばん左前の席を確保したくて、真っ先に出願し、出願番号0001を手に入れました」
この年のセンター試験の結果は9割を超える811/900点で、早稲田の法学部、商学部、中央大学にすべて合格。京都大学も危なげなく2次試験を終え、合格最低点から70点プラスで合格を掴んだのです。
悩み苦しんだ浪人生活を送った彼女は、高校中退から3年越しに自身の目標を叶えることができました。
受験番号を見て、嬉しくて号泣した
こうして3年の浪人生活を終えた竹末さん。浪人を通して彼女は、「人生は想像通りにいかないと思えるようになった」と自身の精神面の変化を振り返ります。
「掲示板で自分の0001の受験番号を見たとき、嬉しくて号泣しました。浪人の期間でバラバラだった家族が一体になって目標を達成できたことで結束が強くなりましたし、自分が納得いく大学に入れたことは今でも当時の自分に感謝し続けています。
浪人しているときは、大学に進んだ友達がものすごくうらやましく恨めしく見えてしまうけど、みんなどこで苦労があるかわからないし、大人になればなるほど事情が出てきます。他人の外側だけ見てうらやむのはやめようと、浪人を経て思えるようになりました」
また、浪人してよかったことを聞くと、「自分の人生と向き合えた」、頑張れた理由については、「人のおかげ」と答えてくれました。
「浪人は、社会に出てから味わう理不尽とは違って、自分で起こしてしまった苦労と向き合う時間だと思います。18、19歳という自分自身の足で歩ける、少し心が強くなった時期に、自分の責任で、自分の人生がダメになってしまう出来事を経験し、それを乗り越えたおかげで、人生に胸を張れるようになりました。
でも、きっと自分の気持ちだけだったら折れて立ち直れなかったと思うので、この期間を支えてくれた両親や、予備校の仲間、お世話になった先生方には感謝しています」
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