「頭痛を甘く見るな」危ない"警告頭痛"の4大特徴 致死率は40%「くも膜下出血」の前触れとは?

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「手術が終了してもしばらくは安心できません。くも膜下出血を起こした後、脳梗塞を起こすことがけっこうあります。また、髄液の循環が悪化して水頭症になることも。ただし、ウォークインくも膜下出血の場合、この時期を乗り越えれば、後遺症ゼロで日常生活に戻ることができるケースが多いです」(金中医師)

くも膜下出血になりやすい人

くも膜下出血のリスクには、喫煙、高血圧、家族歴、大量飲酒、ストレス、加齢(男性)、40代以降の女性、が知られている。

喫煙者は非喫煙者に比べて男性で3.10倍、女性で2.26倍リスクが高いといわれ、家族歴に関しては、親または子どもにあたる一親等以内の近親者にくも膜下出血になった人がいる場合、その人の脳動脈瘤の保有率は4%という報告がある。

また、日本脳ドック学会によれば、脳動脈瘤は30歳以上の成人の約3%に認められる。

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「生まれつきの要素が強く、脳動脈の壁に弱い部分があり、そこに長年にわたって血流があたることで少しずつ膨らんでいくことで発生すると考えられています。脳ドックで脳動脈瘤が見つからなければ、くも膜下出血についてはあまり心配しなくていいと思います」(金中医師)

万が一、脳動脈瘤が見つかっても、破裂しないままでいることが多い。現在は、定期的に経過観察を続け、破裂するリスクが高くなってきたところで、破裂しないような予防的な治療をするのが一般的だ。

(取材・文/狩生聖子)

かねなか脳神経外科院長
金中直輔医師

2003年、宮崎医科大学(現 宮崎大学)医学部医学科卒。東京都立墨東病院救命救急センター、同院脳神経外科、東京警察病院脳神経外科、同院脳血管内治療科医長、Stroke care unit室長を経て、2019年、頭とからだのクリニック かねなか脳神経外科を開設。東京警察病院脳血管内治療科非常勤医師も務める。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本頭痛学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医など。
東洋経済オンライン医療取材チーム 記者・ライター

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