会社人生で知っておくべき「人間の本質」 中国古典に答えがあった!
これは戦いの場だけではなく、人間関係にも当てはまることは言うまでもありません。こちらが強い立場にいるときに起こりやすいのですが、知らず知らず相手を立つ瀬のない状態に追い詰めていることがあります。人間は追い詰められると、何をしでかすかわかりません。
日本のことわざにも、「窮鼠、猫を嚙む」というのがあります。かみつかれてから、しまったと思っても、時すでに遅しなのです。それがいちばんよく表れるのが、相手をしかる場合です。よく感情にかられて、相手の人格まで全否定するようなしかり方をする人がいますが、これはいただけません。
「一寸の虫にも五分の魂」と言います。腹に据えかねた相手が、どんな反撃に出てくるかわかったものではありません。
強い立場にあるときほど気をつけよ
こんな話が新聞に載っていました。
ある中小企業の社長さんが、自分のお抱え運転手を、「この雲助野郎」
と怒鳴ったばかりに、カッとした運転手にナイフで腹部を刺されたということです。
極端な例だとは思いますが、これに類することはいくらでも起こる可能性があります。それを避けるためには、しかるにしても、一方的にまくし立てないで、相手の言い分にも耳を傾けることが肝要です。相手にも三分の理くらいはあるはずですから、弁解の余地は残しておかなければなりません。
会社を辞めてもらう場合でも、後に怨みやしこりが残らないような配慮が望まれます。これもまた人間学のイロハと言ってよいでしょう。
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