「メルカリ」も「ベネッセ」も実はラテン語だった! 明日誰かに話したくなる「あの名前」の由来

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nunc est bibendumは、ホラーティウスの詩集『カルミナ』の第1巻37歌にあります。これはクレオパトラの敗北とローマの勝利を祝っている内容の詩です。タイヤの広告にもラテン文学からの引用が使われている背景には、当時のフランスではホラーティウスなどの作品が学校で広く使われていた事情があったと考えられます。

ラテン語由来の施設名

施設名がラテン語由来、というものもたくさんあります。

最初に紹介したいのは、東京の大井町駅近くにある、品川区立総合区民会館の愛称「きゅりあん」です。

この語源はラテン語で「会堂」を意味するcuriaです。「人が集まり、ふれあうように」との願いを込めて「きゅりあん」と名付けられたとのことです。curiaという名前は特に「元老院議事堂」という意味もあります。

ローマの政治関連の語彙が由来になっている施設名としては、他に東京駅近くの「東京国際フォーラム」もあります。「フォーラム」は英語forum「広場、討論の場」が元になっていると思いますが、その英語のforumはラテン語forum「公共広場、市場、裁判」の綴りを変えずに英語に取り入れたものです。

ちなみに古代ローマにあったForum Romanum(フォルム・ローマーヌム)という大きな広場は、その跡地が現在でも残っており、イタリア語でForo Romano(フォロ・ロマーノ)として一大観光地になっています。

また古代ローマのforum「公共広場」では裁判も行われていたためラテン語のforumに「裁判」という意味があり、さらにはforumが語源になっている英語のforensicは「犯罪科学の、法廷の」という意味になっています。

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