食育講座で「味噌が臭い」と嫌がる子どもに対して、とっておきの「秘策」があります。
炊きたてのご飯でおにぎりを作って、私が15年かけて開発した「安部ごはん」の「魔法の調味料」のひとつ「甘みそ」を薄く塗って、焼いて食べさせるのです。
「甘みそおにぎり」は、みんな「わー!」といって、飛びついて食べます。
「味噌が臭い、食べられない」と言っていた子どもも、一緒になって、大喜びでパクついてくれます。
いろいろな料理に使える万能調味料でもある「甘みそ」は誰もが好む味だし、焼くことで味噌臭さが薄まるからだと思います。
こうやって「おいしさ」を一度体験すると、もう味噌に対して抵抗感がなくなります。
2回目に食育講座を開催するときには、みんな味噌汁が飲めるようになります。
どれだけコーンポタージュで育ったといっても、やっぱり日本人なのです。
「医者に金を払うよりも、味噌屋に払え」江戸の格言
拙著『食品の裏側』では、「加工食品の実態」と「一般の日本の和食の素晴らしさ」を詳しく解説しましたが、本来、味噌はすばらしい健康食品です。たんぱく質、糖質、脂質の3大栄養その他にビタミン、ミネラルも豊富に含まれています。
「医者に金を払うよりも、味噌屋に払え」「味噌の医者殺し」、これは江戸時代の格言です。
近年は「育菌」ということが注目されています。これは「善玉菌」を元気にして増やしてくれる食品を積極的に摂取することを言うそうです。
この善玉菌を元気にして増やす食品の代表格が「食物繊維」です。
そして味噌こそ、食物繊維が豊富な食品。
それも「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の両方が含まれているのです。
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