コンサル1年目が学ぶ「雲雨傘」の論理とは何か 「雲があって、雨が降りそう、だから傘を」

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何かを提案するときはアクションだけを提案してもダメです。必ず、元になる事実と解釈もセットで伝えなければいけません。

雲があって雨が降りそうだから(事実・解釈)
傘をもっていったほうがいい(アクション)
血糖値が基準値以上で、糖尿病の危険があるから(事実・解釈)
この薬を飲んだほうがいい(アクション)

なお、アクションにはいくつかの選択肢があります。

雨が降りそうだという解釈に対するアクションは、実はひとつではありません。

レインコートをもっていくというアクションもありますし、用事をリスケジュールしてそもそも出かけないというアクションもあります。

糖尿病の治療にも、いろいろな選択肢があるはずです。それなのに、決め打ちでひとつのアクションだけを提示されても、「本当にそうなの?」「ほかにもあるんじゃないの?」と疑いをかけられてしまうのは避けられないでしょう。

提案をするときは、
「複数あるアクションからなぜそれを選んだのか」
もセットで伝える。

事実と意見をちゃんと区別

失敗③ 事実と、意見や解釈との混同

最後は、いったい何が事実で、何が解釈で、何がアクションなのか、混沌としたまま報告してしまうケースです。

たとえば、新聞記事で事例を見つけて、それを報告したとします。その際に突っ込まれるであろうことは、「これはあなたの意見なのか、それとも新聞社の意見なのか?」ということです。

特に、事実と意見をちゃんと区別して提示することは大事です。

たとえば「お客さんは低価格なものを求めていると思います」という意見。

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