即完売!亀の子束子が生んだすごいスポンジ 抗菌とデザインにかける執念

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しかし、いくら銀イオンが効果を発揮し、使用後も念入りに洗ったとしても、濡れた状態にしておいては意味がない。雑菌どもは高湿度の状態を好むからだ。スポンジを清潔に保つ最善の方法は、やはり「よく乾かすこと」と鈴木氏も強調する。また、ウレタンは水に弱いため、よく乾かすことはスポンジの劣化を防ぎ長持ちさせることにもつながるという。

抜群の水切れパワー

そこで、このスポンジは、「目を粗くした」と、鈴木氏。水切れ、泡切れがよくなって乾くスピードが上がるからだ。

確かに、ギューッと絞った後の爽快感は、今までにないものだった。どんなに固く絞ったつもりでも、水や泡が微妙に残ってしまうモノが多い中、このスポンジはそういった不快感がない。筆者が使用した際も翌朝には乾いていたので、天日干しができない梅雨の時期でも安心感がある。

目が粗いので、細かいゴミが隙間に入りやすいという難点はある。だが、つまようじなどで簡単にとれるし、筆者に関しては、そういった細かいゴミになりそうな汚れはたわしやアクリル系アイテムなどで取るので、この難点もほとんど支障にはならない。

こちらがおなじみの「亀の子束子」

スポンジの消毒法としては、煮沸や漂白剤が一般的だが、はっきり言って面倒だ。除菌タイプの洗剤を揉み込み一晩放置する方法も、やり方によっては効果がないなど議論があるようで、筆者は、「熱湯をかける派」に落ち着いている。しかし、これらの方法ではいずれもスポンジがすぐに傷んでしまう。

それを考えると、このスポンジの“清潔力”を信じるのであれば、面倒な消毒が不要で、傷めることもない。実際、これを使い始め、熱湯消毒をやめて約1カ月。蒸し暑い梅雨の季節に突入したが、今のところ、自分を含め、家族でお腹の不調を訴える者はいない。

とはいえ、幼児がいるので衛生面を考えればもはや換えどき。だが、正直なところ換えるのをためらってしまう。なぜなら、ほとんどへたっておらず、お掃除用に格下げするにはまだ早い状態だからだ。昔から亀の子束子は「他社の3倍持つ」と言われているそうだが、スポンジもかなり丈夫そうである。

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