密かな人気!「1年鮮度が落ちない米」の秘密 ペット用品から生まれた"新発明"

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10
拡大
縮小
1年間、まるで新米のような美味しさが味わえる?

コメがおいしい季節といえば、新米が出回る9~10月ごろを想像するだろう。ところが、今、季節を問わず、「いつ食べても新鮮でウマい!」と、評判のコメが関東を中心に売り上げを伸ばしている。それは、アイリスオーヤマが2013年10月から販売を始めた「生鮮米」シリーズだ。なんと、賞味期限が1年もある。その間は、いつでも精米したてのおいしさが味わえるのだという。

さらに、取り扱うのは魚沼産「こしひかり」や山形産「つや姫」、CMでおなじみの北海道産「ゆめぴりか」など、東北を中心とした名だたるブランド米ばかり。しかも、1等米100%(注)である。こうした高級ブランド米が230円から購入できるというのだから、見逃せない。

(注)1等米とは、農林水産省が行う「米殻検査」で、粒形状や水分含有量など、格付けされた中で最も優れた等級の玄米。

得意のペット製品技術の応用だった!

おいしさの秘密は「低温製法」にあった(写真提供:アイリスオーヤマ)

いったい、従来のコメとどこが違うのだろうか。「ブランド米だからおいしいのは当たり前でしょ?」と思うかもしれないが、それだけが肝ではない。おいしさの最大の秘密は、業界初の独自技術「低温製法」にあるのだ。

皆さんは、米袋を開けた後、適当に封をして部屋に放置していないだろうか。あるいは、最近では、キッチン付属のスリムな米びつや、“見せるインテリア”としてガラス瓶に入れる人も少なくないが、これらは、実はコメを劣化させてしまう保存法といえる。

意外と忘れがちだが、コメも生鮮食品だ。湿気や乾燥に弱く、開封後は一気に酸化が進む。特に高温が苦手で、保管に最適とされるのは15度以下の環境だという。温度や湿度が一定ではない一般家庭で前述のような保管をすると、特に夏場などは完全にアウトとなる。

ちなみに、筆者は、うだるような暑さが続く日にいただいたコメを1日放置しただけで、虫が湧いたことがある。バサバサバサーッ! 見たこともない生き物が部屋中を舞った。今でもトラウマだ。

次ページ米袋にも仕掛けが!
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT