密かな人気!「1年鮮度が落ちない米」の秘密

ペット用品から生まれた"新発明"

近年、パンなどのコメ以外の主食が台頭し、国内のコメの消費量は減っている。また、単身世帯や核家族が増えており、高齢化によって食の細い層も増加しているため、一度に消費される量も少なくなっている。

こうした背景も考慮して小分けパックを投入したわけだが、狙いどおりヒットした。特に、230円から入手できる単品パックはオススメだ(スペックは後述)。小食派やあまりコメを食べない人たちにとっては、使い勝手がよいだけでなく、保存場所をとらず1年間いつでもおいしいコメが食べられるのだから、コスパはそうとうよいのではないだろか。

コメを大量消費する人にとっても、人気のブランド米が気軽に試せる楽しさがあり、“ご褒美米”や“来客用”として気に入った銘柄をストックしておける便利さもある。実際、手軽に入手できるホームセンターやスーパーでの売れ行きがよいという。

無洗米とは思えないおいしさ

6種のブランド米が試せる「食べ比べセット」(1480円)も人気

単品以外では、本連載が条件としている999円を超えてしまうが、小分けパックを詰めた1.8㎏、4.5㎏のほか、6種のブランド米が試せる「食べ比べセット」(1480円)も人気が高い。一等米ではないが低温製法の5㎏袋もネットで好評だという。5月末からは、低温製法で精米したコメを原料にした「パックご飯」を、6月15日には「切り餅」も新たに発売する。

コメ事業全体としては、関東を中心に売り上げは右肩上がりに伸びており、東北のコメを入手しにくい関西でも人気が出始めている。主な購買層は、50代。また、忙しい共働き世帯や核家族世帯などの若い人の間で、無洗米の売れ行きが伸びているという。

筆者も、出産後は時短と節水のため、洗わなくてよい無洗米を中心にコメを選んでいるが、同社の無洗米は、今まで食べた中でも無洗米とは思えないおいしさだった。ちなみに、通常米も無洗米も、開封した瞬間にふわっとミルキーな香りが立ち、炊飯前から食欲をそそる。

製法にこだわっているため、市場相場の2~3割高いというが、「少々高くてもおいしいコメを食べたい」「一度食べたらほかのコメには戻れない」というリピーターは増えているという。

次ページきっかけは、東日本大震災だった
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