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仏・西・伊、兄弟言語の「ことわざ」の相違が面白い グループの同じ3言語は同時に効率よく学べる

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  • 藤田 健 北海道大学大学院文学研究院教授
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●「一石二鳥」

それぞれの言語によって興味深い「違い」があるのが、日本にもあるこのことわざ。

『フランス語 スペイン語 イタリア語 3言語が同時に身につく本』P.133より

みなさんご存じのことわざ「一石二鳥」にあたる表現です。3言語で言い方は少しずつ違っていますが、スペイン語が日本語にいちばん近く、「一つの石で二羽の鳥を殺す」という意味です。フランス語は「スリッパの一撃で二匹のハエを退治する」、イタリア語は「一つのソラマメで二羽のハトをしとめる」となります。

物事の捉え方の違いも異文化ならでは

●「一寸の虫にも五分の魂」

こちらも、それぞれの言語の違いがわかる、味わい深いことわざです。

『フランス語 スペイン語 イタリア語 3言語が同時に身につく本』P.66より

直訳すると、それぞれ「アリには自分の怒りがある」、「どのアリにもそれぞれの怒りがある」、「ハエにも自分の怒りがある」となります。

colère, ira, colleraが「怒り」という意味の女性名詞で、「自分(彼・彼女)の」という意味の所有形容詞がついています。フランス語fourmi、スペイン語hormigaが「アリ」であるのに対して、イタリア語のmoscaが「ハエ」であるところが面白いですね。

スペイン語のcadaは英語のeveryにあたり「どの~も」という意味で、イタリア語のancheは英語のalsoにあたり「~も」という意味です。

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