「駅のすぐ脇を備前堀川という小さな川が流れているのですが、この川を渡る伊勢崎線の橋梁の橋脚が煉瓦造りでかなり古いものなんです。明治32年と刻印があるそうで、開業当時からのものだと思います。宮代町でも観光パンフレットなどで紹介していて、ウォーキングコースにもなっていますよ」(神崎駅長)
その橋梁は、和戸駅から線路沿いを歩いてものの3分。現役の橋梁だし、備前堀川も川縁に降りられるような大きな川ではないから、川沿いから眺めるのが精一杯。だが、それでもいかにも古めかしい煉瓦造りの橋脚が確認できる。小さな駅に、東武鉄道の長い歴史の痕跡が残っているのだ。
各駅周辺を歩いてみれば…
そして、再び東武動物公園駅に戻る。取材で訪れた日は、運悪く東武動物公園の休園日。だから、改札前のカフェや駅前にいるのはほとんど地元の人たちばかりなのだろう。
「歩いても10分くらいなので、休日にはかなりたくさんのお客さまが動物公園に向かわれますよ。あと、鉄道の町という痕跡も残っているんです。西口の杉戸工場跡の転てつ機もそうですし、宮代町役場の脇の公園には東武鉄道で使われていたSLも保存されています。また、これは東武のではないのですが、近くの日本工業大学で昔のSLを動態保存して公開しているんです。もしこちらに遊びに来られる方がいたら、いろいろと足を運んでいただきたいですね」(神崎駅長)
東武動物公園駅といったら、やはり駅名にもなっている東武動物公園の最寄り駅。鉄道の視点からは伊勢崎線と日光線が分かれる要衝の地。が、それ以外にも歩いてみればみどころはある。それはお隣の小駅、姫宮駅や和戸駅も。筆者には見つけられなかった隠れたみどころを、ぜひ歩いて探していただければと思う。
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