ところが、相互直通運転をする都心の地下鉄からやってくる電車はスカイツリーラインの終点たる東武動物公園駅を越えて、伊勢崎線方面は久喜駅まで、日光線方面は南栗橋駅まで走る。
正直言って、このあたりの鉄道を利用する機会が少ないから、ちょっとこんがらがってくる。こんがらがるくらい、東武動物公園駅は要衝のターミナルというわけだ。
「ですからね、都心方面に向かう列車も伊勢崎線の久喜駅、日光線の南栗橋駅それぞれからやってくるんです。何もなければいいんですが、平面交差なものですからダイヤが乱れるとひと苦労。都心方面の行き先も変わってくるので、もうつきっきりで案内放送をしないといけなくなるんです」
と、打ち明けてくれたのは、2023年の秋から同駅を預かる東武動物公園駅管区長の神崎和幸駅長だ。
駅長が語る東武動物公園駅
「駅の周りは古い住宅地に加えて新しいマンションもできていて、通勤のお客さまはだいたい都心方面に向かわれますね。ただ、むしろ朝のラッシュ時は都心方面の上り列車よりも下り列車。通学の学生さんで、朝の下り列車はもうかなり混雑しますよ。とくに7時30分から8時くらいにかけての館林行き。新越谷駅あたりから学生さんで混み始めて、春日部駅でたくさん降りるけどまた乗ってきて、動物公園駅でまた乗って。久喜駅でもJRとの乗り換えがあるので、なかなか……」(神崎駅長)
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