北関東というと、一般的には群馬・栃木・茨城の3県を指す。太平洋に面する茨城県はともかく、群馬県と栃木県、どっちがどっちかわからないという人が多いのだとか。
ほんまかいなとも思うが、テレビのバラエティ番組でそんなエピソードを見かけたことがあるような気がする。改めていうまでもないが、地図の左(西)が群馬県、右が栃木県、である。
複雑な群馬と栃木の県境
ただ、群馬と栃木の関係は、左が群馬で右が栃木、などと割り切れるほど簡単な話ではない。そもそも、群馬県の南東部と栃木県の南西部は“両毛地域”としてひとくくりで扱われることが多く、古くから機業で栄えた地域として結び付きも強い。加えて状況をややこしくしているのが、県境だ。
実は(といっても地図を見れば一目瞭然なのですが)、群馬県はその南東でかなり栃木県に食い込んでいる。館林という群馬県の都市がある一帯は、東と北が栃木県。南は埼玉県という、実に微妙な位置関係。そして、その“食い込んでいる群馬県”の影響をいちばん受けている鉄道路線が、東武伊勢崎線なのだ。
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