東武日光線「新鹿沼から板荷」に何があるのか? 「名物が渋滞中」の駅、ホームがやたらと広い駅

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新鹿沼駅
東武日光線の新鹿沼駅。駅前のドデカいイチゴのオブジェが妙にリアルだ(撮影:鼠入昌史)

きのこ派かたけのこ派か、という議論が決着することは未来永劫なさそうだが、餃子派VSシウマイ派となったらどうだろうか。まあ、こんなものは何にしたって自分の好きにすればいい話。餃子のほうがビールに合う、いやいや冷めてもウマいのはシウマイだ、などとあれこれ言い合っているのがおもしろい。

ただ、町おこしになってくると、話は別だ。餃子が有名な町、というのは日本中あちこちにある。中でも有名なのは、宇都宮。東京から日帰り圏内の小旅行、宇都宮に餃子を食べに行ってきました、なんていう休日を過ごす人も少なくないに違いない。

宇都宮が餃子なら…

一方で、シウマイはどうだ。シウマイが有名な町……。あ、横浜ですね、崎陽軒。でも、横浜は町そのものがシウマイ尽くしではなく、崎陽軒のシウマイがとてつもなく美味しいだけだ。いまや崎陽軒のシウマイ弁当は、横浜に限らず関東地方のあちこちの駅で売っている。

【写真】東武日光線でいよいよ日光・鬼怒川へのラストスパート区間。新鹿沼から板荷までの各駅の様子。新鹿沼は駅舎が「イチゴ柄」、板荷駅はホームが広すぎる(21枚)

そう思いながら今回やってきた東武日光線は新鹿沼駅。この駅が玄関口になっている栃木県鹿沼市は、シウマイの町だという。なぜかというと、崎陽軒の創業者が鹿沼市の出身だから、シウマイでひとつ町おこし、となったのだとか。JRの鹿沼駅前には、一見する限りは何やらわからない、前衛的なシウマイ像まで設えられている。

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