グーグル「楽しい職場カルチャー」が激変していた 「最高の職場」に広がる無気力と無秩序
グーグルは、新しい製品やサービスの開発を目指す社内の新規事業開発プログラム「エリア120」を事実上閉鎖し、新会社の構築を目的とし「ムーンショット工場」と呼ばれた「X部門」の戦略も変更した。
有名な社内起業プロジェクトも死に体
グーグルは、従業員は「会社の全域にわたって極めて先進的で野心的な取り組み」を絶えず行っているとしている。
グーグルには、従業員が通常業務外のアイデアを探究する手段として、自分がやりたいと考えるプロジェクトに勤務時間の20%を使ってもよいという「20%ルール」があったが、5人の関係者によると、そうしたサイドプロジェクトに取り組むことに従業員は消極的になっているという。
グーグルに16年間在籍し、主にチューリッヒで「マップ」のストリートビュー機能などに携わったルパート・ブレヘニーにとって、この変化は残念なことだった。
昨年夏にレイオフされたブレヘニーが言う。「グーグルに人を引きつけていたのは情熱だった。グーグルでは、ものづくりを楽しむことができた。長いこと、そうした状態が続いていたのだが」
(執筆:Nico Grant記者)
(C)2024 The New York Times
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら