「内向型の人」が強みを生かして成果を出す働き方 アップルの成功も「内向型」の力が導いた

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独創性の高い人は、自分の好きなものに敏感です(写真:kikuo/PIXTA)
1人を好み、控えめで、思慮深い「内向型」。近年、世界の研究機関で次々と、内向型の「秘めたる潜在能力」が科学的に証明されています。アメリカのアップルには「2人のスティーブ」がいました。1人は誰もが思い浮かぶスティーブ・ジョブズ。もう1人はアップルの土台となった最初のパソコンをつくったスティーブ・ウォズニアックです。「実はアップルの成功は、内向型であるウォズニアックの力が大きかったのです」と「超外向型社会・アメリカ」の精神科医である大山氏は言います。その理由について、同氏の新刊『精神科医が教える「静かな人」のすごい力』から一部抜粋・再構成してお届けします。

『ビューティフル・マインド』:ノーベル賞と内向性

「独創性」と聞くと何か特別な能力のように聞こえるかもしれませんが、誰でも独創性のタネは持っています。

人間の内面は千差万別だからです。100人いれば100通り、100万人いれば100万通りの内面世界があります。そこに没入して、自分自身と向き合えば、人とは違った独自性を獲得できます。

問題は「内面に向き合えるかどうか」です。自分の内面よりも外の出来事(わかりやすい例が社交やパーティー) ばかりに関心がある人は独創性のタネを育てられません。外のみに注意を向けているとタネは腐ってしまいます。

独創性を発揮する人は外の世界に関心を向けるよりは、「自分の内面」を重視します。トレンドに流されずに「自分らしさ」を大事にします。まさに内向型の得意分野です。独創的なクリエイターに内向型が多いのも、内向型は内面を見て深い思考ができるからです。

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