仕事ができない人は"相手のニーズ"を知らない 人は「感動」に対してお金を払っている
このように、相手の言葉の裏に潜むニーズがわかれば、やるべき仕事が明確に見えてきます。
一方で、周囲の人やお客様のニーズがわかっていないと、仕事がスムーズに進まないだけでなく、場合によっては大きな失敗を招きます。
また、本当はニーズではない仕事をしていたら、その分はすべてムダになります。それをやったとしても誰からも喜ばれません。
何がニーズで、何がニーズでないかを見極める
ここで重要になってくるのが、「何がニーズで、何がニーズでないか?」を判別できるかどうかです。
「これはニーズである」「これはニーズではない」ということが明確にわかっていれば、瞬時に「これはやるべき仕事」「これはやらなくていい仕事」という判断ができます。
しかし、その判断ができないと、その仕事をやるべきかどうか迷っている時間が発生します。私がコンサルティングしている会社組織を見ると、そうやって迷っている時間が全体の3割から4割くらいある(下手すると大半を占める)のではないかと思うくらい、その判断がうまくできていないようです。
また、ニーズがわからない状態で仕事をしていると、「この仕事以外に、今、他に何かやらなければならないことはないだろうか?」などと考えながら仕事をしてしまいます。
優先順位がつけられていない状態で仕事をしている人は、漠然と働いています。そのような状態で仕事に取り組んでいると、仕事自体の生産性も上がらず、当然、成果も出ません。
ニーズをしっかり捉えている人は、仕事の途中で、次は何をしようかと迷ったりぼんやりしたりすることなく、価値づくりに対して、一直線に、一心不乱に仕事ができます。
「私のこの仕事は、ちゃんとお客様(や上司や同僚)のニーズを捉えていて、必ず役に立つはずだ」と理解・確信しているからです。
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