正義論の名著 中山元著
古代ギリシャにおける正義とはポリスの秩序を維持し調和すること、すなわち公共善を目指すことであった。ホッブズに始まる社会契約の思想は、自分自身の利益のために社会を構築すると考え、正義の概念もこの観点から考察されるようになる。一方でヒュームやスミスとともに、契約ではなく市民社会の秩序が自主的に誕生するというリベラリズムにおいては、正義もこれを裏付けるものとして考えられるようになる。
西洋の政治哲学と道徳哲学においてつねに一つの軸をなす正義とは、どのように発展してきたか。プラトン、アリストテレスからベンサム、ニーチェ、さらにはサンデルまで、各時代の名著を読み解きながら歴史的に考察する。
ちくま新書 861円
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