同じマイホームといっても、マンションと戸建てでは評価の仕方が大きく違う。これは家に何を求めるかで人によって違ってくることになる。その判断軸を明示するので、どちらが合っているかを考えてみてほしい。
家に求めるものは3つあると私は考えている。
新耐震でも築年数が古い物件は倒壊率が高い
1つ目は「災害に対する安全性」であり、命の問題に関わる。2024年元日の能登半島地震では亡くなられた方は、1月31日時点で238人、そのうち63%が圧死と窒息・呼吸不全が死因となっている。石川県珠洲市の現行の耐震基準が導入されていない1980年以前に建てられたいわゆる旧耐震の住宅の割合は65%で、全国1086市区町村の中で最も高くなっていた。
また、阪神淡路大震災では、住家全壊が10万4906棟を数え、死者6433人であった。兵庫県医師会によると、1995年1~6月の間に震災による死亡が直接の死因(原死因)となった5488人のうち、窒息・圧死が4224人(77.0%)と圧倒的に多かった。
2016年の熊本地震の際のデータで旧耐震が全壊しやすいこと、新耐震以降でも築年が古い物件ほど倒壊率が高くなることがわかっている。
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