消費するアジア 新興国市場の可能性と不安 大泉啓一郎著
アジア新興国のイメージは、先進国並みの景観を誇る大都市(メガ都市)の生産能力や消費規模によって形成されがちだが、1人当たりのGDPをはじめ、国レベルで平均化された指標とのギャップでわかるとおり、メガ都市は例外な存在にすぎない。しかも、メガ都市の延長線上に国全体の輝かしい未来を描くのも危険である。アジア全域で貧困率が急速に低下しているものの、富裕層との所得格差は是正されず、メガ都市に向かう急速な人口移動が、逆に今後の地方・農村の成長力を弱める原因にもなりかねない。
興隆著しいアジアのメガ都市の構造を「消費」の視点で分析。併せて、格差や社会不安などの懸念材料、日本の「立ち位置」を考察する。
中公新書 819円
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