WRC6連覇の伝説を残した「ランチアの雄」デルタ モータースポーツの活躍で根強いファンを獲得

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海外だと(戦前はおいといて)、ドイツではポルシェ「356」(1948年)を筆頭に、メルセデス・ベンツ「SL300」(1954年)、ポルシェ「911」(1964年)、BMW「2002」(1966年)、フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」(1975年)、アウディ「クワトロ」(1980年)など、多くのモデルが思いつく。

アウディ クワトロはラリーシーンに4WDという概念を持ち込み圧倒的な速さを見せた(写真:AUDI)
アウディ クワトロはラリーシーンに4WDという概念を持ち込み圧倒的な速さを見せた(写真:AUDI)

BMW「3シリーズ」など、1980年代に始まったドイツツーリングカー選手権で好成績を残したモデルの人気も衰えていない。

英国では、「MGA」(1955年)と「MGB」(1962年)、「ミニ・クーパー」(1961年)、それに英国フォードの「コーティナ・ロータス」(1963年)などがあるうえ、ジャガーやアストンマーティン、ロータスは、ルマン24時間レースやF1グランプリなどの活躍ぶりで高い、ブランドイメージを獲得した。

ラリーで活躍したフランスのルノー「アルピーヌA110」(1963年)やルノー「8ゴルディーニ」(1964年)も根強い人気を誇る。今ではデザインアイコンのようになっているシトロエン「DS」(1955年)だって、1959年のモンテカルロラリー優勝という経歴を持つ。

プジョー「205GTI」(1983年)が高い人気を集めたのも、WRCやパリ・ダカールラリーでの活躍が影響している。

日本でもラテン系ホットハッチとして人気を獲得したプジョー205GTI(写真:Stellantis)
日本でもラテン系ホットハッチとして人気を獲得したプジョー205GTI(写真:Stellantis)

イタリアではフェラーリ、フィアット、フィアット・アバルト、ランチア、アルファロメオを筆頭に、多くのキラ星のごときブランドが、レースやラリーで活躍したモデルを手がけてきた。

イタリアには、一般の人もこうしたクルマを買って、クラブレースなどを楽しむ文化もある。

ランチアも数々の名車を生み出してきた

今回の主題であるランチアといえば、まず思いつくのが「アウレリアB20GT」(1950年)。

アウレリアB20GTは世界初のV型6気筒エンジン搭載車としても知られる(写真:Stellantis)

1950年代にミッレミリア、タルガフローリオ、カレラ・パナメリカーナ・メヒコといった数々の公道レースでポルシェやメルセデス・ベンツを向こうに回し、すばらしい結果を残したモデルだ。今でもクラシックカーとしての人気は、ものすごく高い。

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