"アブラ"じゃない「肝臓に脂肪がたまる」根本原因 気を付けたい、気軽に買っている「2大食品」

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そして、果物はジュースではなく、そのまま食べたほうがいい。

果物の糖は主にブドウ糖と果糖である。ブドウ糖は肝臓外の組織でもエネルギーとして利用されるが、果糖は、肝臓内でのみ使われる。つまり、果糖のほうが肝臓に多くの負担がかかることになる。

「その果糖も食物繊維と一緒にゆっくり吸収されれば、小腸の酵素でブドウ糖に変わります。しかし、飲み物で一気に果糖を摂ると、そのまま肝臓に向かってしまう。果糖は肝臓を直接傷つけ、肝臓の脂肪化を促進します」(尾形さん)

なお、果糖は「果糖ブドウ糖液糖」などの形で清涼飲料水や加工食品の甘味料にも使われている。加糖飲料はすべて避けたほうが賢明だ。

清涼飲料水に含まれる砂糖の量。角砂糖1個あたり3グラムで換算(出典:https://twitter.com/ogatas0520/status/1739594162817970465

カロリーゼロの人工甘味料は?

昨今は、微糖や無糖をうたうコーヒーや炭酸水などに人工甘味料で甘さを加えているものも多い。糖質ではない、これら人工甘味料の摂取についてはどうなのだろうか。

「カロリーゼロの人工甘味料でも結局、摂取していれば、甘さへの依存は強いまま。最近の研究で、人工甘味料には腸内環境や代謝を乱す懸念もあるとされています。脂肪肝を改善するなら、甘さのない飲料だけを摂るようにしてほしい」と尾形さん。

それによって味覚が回復し、素材の美味しさを感じられるようになる人も多い。食生活の改善も期待できるそうだ。

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