楽天・三木谷社長が会見、海外展開推進へ国際物流整備
楽天の三木谷浩史社長は7月5日、楽天市場の出店者向けイベントで記者会見を行った。海外販売拡大の一環として国際物流を強化する方針を明らかにした。
会見で三木谷社長は、強力に推進している海外展開に関連して、現在、日本国内がほぼすべてを占める商品流通について、5年後までに国内市場5割、海外市場(輸出および海外から海外への販売)5割を目指すとした。海外販売強化の一環として、年内には海外向け送料を国内水準より若干高い程度に抑える施策を行い、輸出販売を大きく伸ばすことを狙う。
また中国でバイドゥと合弁で手掛けるモール型通販サイト「楽酷天」については、低価格志向、とブランド志向の二極化している中国市場の特性に合わせてサイトをチューニングするなどして浸透を図っているとした。楽酷天は、オープン直前に尖閣問題が発生、さらに東日本大震災もあってプロモーションのタイミングを逸したため知名度が上がっていないと分析、秋には大型のキャンペーンを展開するという。
また、ライバルのアマゾンがキンドルで先行している電子書籍ビジネスについては、将来的には米国同様、日本でも電子書籍が主流になると予想、キンドルのように、楽天自身が電子書籍の自社端末やアプリを運用することも選択肢と語った。
このほか経団連脱退のきっかけとなった電力問題については、発送電を分離し、電力事業に競争環境を導入することは不可欠と強調した。原子力発電の存廃に関しては、イデオロギー的には原発反対だが、代替エネルギーの経済性などについて、自身に科学的な知見はなく現時点では判断できないとした。政府から独立したシンクタンク等で科学的な検証をすべきと語った。
(丸山 尚文 =東洋経済オンライン)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
連本2010.12 346,144 63,766 62,301 34,956
連本2011.12予 390,000 73,000 71,500 0
連本2012.12予 450,000 85,000 83,000 60,000
連中2010.06 164,108 28,247 27,539 17,154
連中2011.06予 180,000 31,500 31,000 -44,000
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1株益¥ 1株配¥
連本2010.12 2666 200
連本2011.12予 0.0 200
連本2012.12予 4570 200-300
連中2010.06 1310 0
連中2011.06予 -3352 0
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