「解雇される自分」をTikTokでシェアする人の流儀 Zとミレニアルの世代がリストラに出会うとき

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TikTok
(写真: Gabby Jones/Bloomberg)

「私は今からレイオフ(解雇)される」とフォラシャデ・アデ=バンジョはスマートフォンを配置しながらカメラに話しかけた。「で、皆さんはこれから、その場面を目にすることになる」。

リストラ吹き荒れるテック業界「壊れた境界線」

1月に投稿された5分間のTikTok動画には、ロサンゼルスでマーケティングの仕事をしているアデ=バンジョ(30)が、自分のデスクに静かに座ってパソコンを見つめ、苦痛の表情を浮かべながら準備ができたというふうにうなずく姿が映っている。

アデ=バンジョは大手テクノロジー企業から解雇されようとしていた。この動画は数時間のうちに50万回再生され、何千件ものコメントが寄せられた。

「今年の抱負の1つは、人生で苦しんでいることをもっとオープンに、正直に話すことだった。自分の人生の中で、華やかではないかもしれない部分を実際に見せることは、その一部なんです」と、アデ=バンジョは取材に対して語った。

スタートアップ企業のディスコードから超大手のグーグルまで、さまざまな企業がここ何週間かで大規模な人員削減に動く中、テック業界で働く人々の中にはソーシャルメディアを使って自らのレイオフ体験を共有する人が現れ、そうした動画の多くがバズるようになっている。

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