新NISAとiDeCo、どちらを優先すると得するのか 「人生100年時代」に考える資産運用の方針

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下図はつみたて投資に特化した「つみたてNISA」の口座数を年代別に分けて、その推移をグラフ化したものです。

(画像:『新NISA対応版 いちばんカンタンつみたて投資の教科書』より)

「つみたてNISA」の非課税制度は2018年1月から始まりましたが、グラフが示すように、近年急激に利用者が増えています。また、幅広い年代で「つみたてNISA」という非課税制度を活用する人が増えてきたこともわかるでしょう。

利用者の分布は30代と40代が半数を占め、次いで20代。ただ、それ以外の50代や60代でも着実に口座数は伸びており、すべての世代において投資による資産形成の必要性が浸透してきていると言えます。

新NISAとiDeCoどちらを優先すべき?

ニュースなどでもすでにご存じのように、2024年から始まった新NISAは、従来のNISAよりも大幅に内容が拡充されました。

私は「絶対に新NISAを使え」と強制する気はありませんが、資産運用をして老後に備えようとするのであれば、利益が非課税になる新NISAを使わない理由はないように感じます。

長期運用を考える場合、従来からあるiDeCoの活用も視野に入ってきます。資産運用で使えるお金に余裕がある人は両方を併用して老後に備えればいいと思いますが、新たに投資をはじめようとしても、「新NISAとiDeCoのどちらかしか活用できない。迷う……」という方もなかにはいることでしょう。

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