元Google人事"仕事力UP"会話のNG&Goodポイント 「エンジニアは本来とても雑談が得意なはず」

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(写真:エンジニアtype編集部)

好奇心を持って相手に集中すれば、会話は自然と続く

ーーエンジニアが雑談力をアップさせるために、意識するべきポイントを教えてください。

まず、注意するべきNGポイントからお伝えしますね。大きく分けて三つあります。

NG.1 いきなりプライベートな話に突っ込む

いくら相手のことを知りたいからと言って、いきなり「今付き合っている人はいますか?」といったプライベートの話は避けましょう。

相手との信頼関係がない状態で踏み込んだ話をすると、「この人はどうして私にそんなことを聞くのだろう?」と警戒されてしまう可能性があります。

NG.2 “階層”に関する質問をする

特に日本で意識している人が少ないと感じるのは、「住んでいる場所」や「出身大学」を問う質問の危険性です。こうした質問は、相手の社会的階層を間接的に示すものであり、答えることに抵抗を感じる人もいます。

この他にも、宗教や性的アイデンティティーなどに触れる質問は避けた方が無難でしょう。

NG.3 雑談のための時間や場所を設ける

雑談は会議とは異なり、話す内容があらかじめ決まっているわけではありません。だからこそ相手は、自分に対する質問をされたときに「この人は自分に興味があるんだな」と感じてくれるのです。

雑談が人間関係の構築に役立つのは、スキマ時間を使って質問を投げかけることで相手に対する好奇心を自然に示せるから。しかも短時間で終わるので、身体的・精神的な負担も大きくはありません。

これを、「あなたのことについてもっと深く教えてください」とミーティングや飲み会の場を設定してしまうと、「何を聞かれるんだろう」と構えてその場に行くのが怖いと感じる人もいるでしょう。

駅まで歩く時間や、休憩中にたまたま顔を合わせた短い時間などをうまく使うことで、雑談は心地よいものになります。

(写真:エンジニアtype編集部)

ーー確かにわざわざ場を設けるよりも、ふとした時間に話しかけてもらえた方が不思議とうれしいものですよね。では、雑談中に意識すると良い行動はありますか?

こちらも大きく三つあります。

Good.1 相手に対して「好奇心」を持って「集中」する

深い会話をするためには「好奇心」と「集中」の二つが絶対に欠かせません。これがない状態でどんな話をしても、本当は相手に興味がないことがすぐにバレてしまいます。

逆に言うと、この二つさえあれば話題を準備する必要はありません。今の相手の状態が自然と見えてくるからです。例えば「今日は調子が良さそうですね。何かいいことがあったんですか?」といった簡単な会話でも、相手への好奇心はきちんと伝わります。

日本的な会話の一つに「最近どう?」と言うのがありますよね。悪くはないですが、もう少し詳しく質問するとより良いでしょう。そのほうが会話が続きますし、相手も具体的な話をしやすくなると思いますよ。

そして、ただ事実を確認するだけの会話にならないように注意するとより良いでしょう。「イエス」「ノー」で答えを引き出すよりも、相手の考えをその人なりの言葉で引き出すことを意識してみてください。

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