「ハイブリッド車」やけに復活している2つの理由 トヨタとホンダにとっては追い風になっている

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トヨタの北米部門を統括するデビッド・クライストは、2024年には電動化されたモデルが販売台数の40%に達する見通しだと述べ、内燃機関車の展望についてセンターと同様の見解を口にした。

「脱炭素の未来に向けた歩みを速めるため、いずれ全車種をハイブリッド化することに反対するものではない」

それでもハイブリッドは「過渡的技術」

しかし、自動車の専門家からは、ハイブリッド車にできることは限られているといった指摘も出ている。

アメリカの科学者団体「憂慮する科学者同盟」の上級自動車アナリスト、デイブ・クックによれば、ハイブリッド車は多数のドライバーがガソリン使用量を削減できる重要で手頃なツールではあるが、過渡期の技術であることに変わりはない。気候変動対策の長期目標を達成するには、再生可能エネルギー電力で動くEVへの移行が依然として必要になる。

「技術的に達成可能な目標に自動車メーカー各社をしっかりと向き合わせる、一段と厳しい基準が必要だ」とクックは言う。

アメリカ全体の自動車燃費は、車種的に燃費に不利なピックアップトラックやSUVを購入する動きが増えたこともあって、何年も横ばいで推移してきたとクックは指摘する。最近の燃費の改善はもっぱらEVの台頭によるもので、ハイブリッド車が果たしている役割は微々たるものだ。

消費者向け情報誌『コンシューマー・レポート』で交通・エネルギー政策アナリストを務めるクリス・ハルトも、クックの分析に同意する。気候変動対策の目標を達成するうえで「ハイブリッド車はある程度の時間稼ぎにはなるが、EVこそ私たちが目指すべきものだ」とハルトは言った。

(執筆:Lawrence Ulrich記者)
(C)2024 The New York Times

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